自分で考え行動すること

今日も先週ほどではないものの、暑い中での練習となった。この間ずっと話してきていることではあるが、今日の練習でも選手たちの中に自分で考え行動する力が欠けていることを痛感する場面が何度もあった。テニスも練習も何のために、誰のためにしているのかをよく考えてほしい。やらされているつもりでやっている人はいないとは思うが、自分の一つ一つの行動が受け身になり、指示待ちになっていては、いつまでたっても自立は生まれてこない。テニスは試合の中で、誰も助けてくれない競技である。試合の中だけ自立しようとしても到底不可能なことである。練習中は当然のことながら、勉学や私生活などそれ以外の部分でも、人に言われてやるのではなく、自分から進んで行動する姿勢が問われる。人に言われて行っていることと、自分が考え判断して行っているは、外から見た行動は同じに見えても、中身は大きく異なる。人から言われて行動する部分を減らして、自分から考え行動する部分を増やしていくことが自立につながるし、自信にもつながる。ものの考え方も同じで人の意見を自分の意見にしていてはいつまでたっても自己主張をすることはできないし、人を引っ張ることもできない。何事に対しても人の意見に流されず自分の考えを持つ習慣を持つようにしてほしい。テニスは自己主張と個性のスポーツである。どんなに技術が上達しても、思考力、発想力、表現力が欠けていると、その技術を試合の中で生かすことはできない。日々の生活の中からそういった能力を伸ばす努力をしてほしい。

　今日の練習はシングルス、ダブルスに分かれて行い、試合を含めた実践練習を多めに行った。高校生は新チーム発足後初の部内戦も行い徐々に夏の大会に向けて実戦的な練習が増えてきている。中学生は７月の団体戦を視野に入れ、シングルス、ダブルスに分かれ、技術がまだまだではある中ではあるが、実戦で生かせる展開、動きを意識した練習を多く行っている。球出し、ラリー、展開、練習は様々ではあるが、どの練習の中でも絶えず本番の試合を意識して練習に取り組んでほしい。